プロローグ
目の前にあるのは、ドイツ軍カラーのJu87急降下爆撃機。
そして、それに乗り込もうとするのは、
(#'A`)「ブーン!さっさと来い!出るぞ!」
(#^ω^)「ま、まってくださいお!まだ怪我が完全に……」
左に義足をつけ、体全体に包帯やら男が、もう一人の男を引っ張っている。
まそその引っ張られている男も、体中に包帯やらガーゼやらがまるでミイラのごとく巻きつけられていて、所々血が滲んでいる。
が、義足の男はそんなことはお構いなしに包帯男を引っ張ってJu87へと乗り込む。
(#'A`)「目の前に敵がいるんだ!これをぶっこわさねーといけねーだろうが!」
(#^ω^)「その前に怪我を治すことが先だお!」
(#'A`)「知るか!」
それでも手際よく搭乗準備を終えると、整備兵が口を開くよりも早く滑走路に行き、軍医が彼らの存在が消えているのに気づくより早く、彼らは空中へと飛び立った。
そして戦闘地帯へつくと、味方の戦闘機が戦車を1つ破壊する間に3つの戦車を破壊し、味方の飛行隊が爆弾をすべて使い終える前に敵戦車15両を破壊し、味方が「あぁドクオが来たのか」と気付く前にさっさと空域を去っていった。
これが、爆撃王といわれ、スターリンを不眠症へ追いやり、軍から唯一「黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章」というふざけた名前の勲章を授与させられたドクオの、普通の一日だ。
そう、これが彼の「普通」なのである
*足
ズダダダダッ!
敵戦闘機の20mmが、ドクオ達の乗るJu87のコックピットを舐めるように打ち抜く。
('A`)「グッ……」
ドクオが苦痛に表情をしかめる。
そして、恐る恐る足もとを見ると、左の膝の下が、消えてなくなっており、その消えたところには20mmのせいで空いた穴から見える下の風景だけが写っていた。
('A`)「…………」
('A`)「まずいなブーン、足をやられた。なくなってる」
( ^ω^)「?」
後方座席で背中合わせに座りながら機銃を撃っていたブーンは、その手を止めて言った。
( ^ω^)「そんなことはないでしょう。足が吹っ飛んだら、話なんかしていられるもんですか」
('A`)「…………」
('∀`)「ですよねーwwwwwwwwwwwwwwwww」
その後、帰還したブーンがドクオの足を見て白目を向けてぶっ倒れたのは有名な話だ。
*男泣き
(;A;)「くそっ……くそっ……」
ドクオは泣いていた。
ベットに横たわっていた彼の左足は、膝からしたがなくなっている。
それを見た、一人の見舞い客がその姿を見ながら思った。
川 ゚ -゚)(……彼も、片足を失って悲しいんだろうな……)
川 ゚ -゚)「どんまいだ。片足を失っても生きていけるさ」
(;A;)「……違う」
川 ゚ -゚)「え?」
(;A;)「足はまだ一本残っているからどうでもいい。ソ連の戦車をしばらく撃破出来ないのが悔しい」
川;゚ -゚)「あ、あぁ……そうなのか」
川 ゚ -゚)(こいつ、本当に人間か……?)
*誰が
('A`)「……」
(#´∀`)「これはどういうことですか!?また勝手に病院を抜け出して!」
ドクオの担当軍医が、ドクオを前にこっぴどくしかりつけている。
ちなみに、彼の左足には彼特注の義足がついている。
('A`)「……何故ばれたし」
(#´∀`)「上から報告が来てるんですよ!」
軍医であるモナーは言った。
(#´∀`)「この前の戦闘で、誰が破壊したか分からない戦車が多すぎたんですよ!
こんな量を一人で破壊できる人なんて貴方しかいないんですよ!」
('A`)「……」
('A`)「だって、ソ連が憎いのだ」
(#´∀`)「いいかげんにしてください!」
*勲章
(,,゚Д゚)「今は飛行任務しなくていいから頼むから地上任務についてくれ、頼むから」
('A`)「 だ が 断 る 」
(,,゚Д゚)「…………」
* * *
ある日
(,,゚Д゚)「……どうしようか。ドクオに与える勲章がないじゃないか」
(,,゚Д゚)「……まあ、作ればいいか」
* * *
(,,゚Д゚)「ドクオ、君にこの黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を与えよう」
('A`)「…………」
('A`)「もう二度と私に地上勤務をしろと言わないのならば、その勲章を受け取りましょう」
(,;゚Д゚)「……あぁ、約束しよう」
(,;゚Д゚)(本当は飛行任務に出て死んで欲しくないんだが……むぅ)
*自重しろ
('A`)「仲間助けるぞ!」
戦場に着陸し、仲間を助けるのはいいがエンスト発生。
敵地のど真ん中に取り残される。
('A`)「川渡るぞ!川!」
部下と共に川を渡る。一人がおぼれる。
(#'A`)「ぐわっ、敵だ!」
敵歩兵にSMGを撃たれ肩を負傷する。
('A`)「軍用犬だ!隠れるぞ!」
数百人体制の警戒網を一人で突破する。部下は行方不明。
('A`)「うおっ、民家だ!」
途中にあった民家の老夫婦と意気投合し一晩過ごす。
そしてぼろぼろの状態で基地へと徒歩でたどり着く。
そのありさまは、「まるでゾンビのような姿だった」と語り継がれている。
('A`)「帰国?だがことわr(ry」
本部からの帰国入院指示を無視、肩を負傷したまま中隊ごとルーマニアへと赴く。
('A`)「……軍医?イラネ」
後方から派遣された軍医を無視し、また愛機のJu87を駆り戦車をぶっ壊す。
('A`)「肩の傷なんか問題じゃねえ、俺は敵攻撃に行く」
そんなドクオの体は普通であれば全知1ヶ月以上の大怪我です本当にありg(ry
その際の戦果は、敵戦車隊の4分の1を破壊し、仲間には、
「最後の出撃のときは、目を皿のようにしなければならなかった」
「どこにも戦車の姿は見えない」
翌朝の明け方の偵察では、
「すべてが静かに、まるで死んだように見える」とさえ言わせた。
自重しろ。つか休め。
#ギャグ物なんて書けません。
すべてノンフクション、事実です。
存在がネタだけにこれ以上手を加えられませんサーセン。
つかネタってレベルじゃねーぞ。チートだろ。
了
お題
・全盛期のルーデル伝説
元ネタ
http://www.zenseiki.com/index.php?%CE%F2%BB%CB%2F%A5%EB%A1%BC%A5%C7%A5%EB
タイトルがなかったのでそれっぽいのをこちらでつけました
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