ここはVIP村。どんなとこか・・・一言で言うとド田舎である
例によって若者はどんどん出て行ってしまい、年寄りしか居なくなる
川д川「今日もお爺ちゃんのお世話にいくかな」
川д川。この話の主人公である。お爺ちゃん・・・と行っても自分の肉親ではなく、赤の他人である
自分しか世話出来る人が居ないと思い、毎日世話に行っているのだ
ま、世話と言っても食事を作る、簡単な掃除をする、話をする。程度だが
(-_-)「いつも悪いね・・・。あんただって大変だろうに。」
川д川「別に構わないわ。私も好きでやってるだけだから」
(-_-)「ホントワシに天国に行ったカミサンが居なかったら結婚したいくらいじゃ。」
川д川「www」
他愛の無い会話をしながら、貞子はお爺ちゃんのお昼ご飯を作っていた
今は気の良いお爺ちゃんだったが、若い頃は(ФωФ)な、顔だった
多分今と違って相当クールでイケイケな性格だったんじゃないかとか、勝手な想像をしていた
川д川「あの頃の顔だったら惚れてたかも・・・」
川д川「お爺ちゃん、ご飯出来たわ」
(-_-)「ありがとうね。サダコも食べてくかい?」
川д川「私は良いわ。家で旦那が作っててくれてるはずだし」
(-_-)「・・・そうかい。なら、また明日ね」
川д川「じゃーね。また明日来るわ」
(-_-)「君の時間は未だに止まったままなんだな・・・」
川д川「帰ったわ」
・・・
川д川「あらあら。今日も美味しそうなご飯だわ」
そこには何も並んでなど居なく・・・
川д川「いただきます」
・・・
当然返答は無く・・・
川д川「そーいえば、貴方。もうすぐこの子の誕生日なの」
・・・
彼女の声だけが・・・
川д川「え?忘れたの。今年で7歳よ」
ただただ、響く
冷蔵庫の横にある鏡
それは粉々に砕かれていたが、わずかに残る部分が写す食卓
そこに写るのは・・・
机に23,4歳の男女が幸せそうに写る結婚式の写真
そして、70歳は行くであろう、老女が人形を膝に乗せ一人で食事をする姿であった
川д川「ねぇ、そこの貴方?」
川д川「コノ子ノ七ツノヲ祝イハ何ガイイカシラ?」
お題
・過疎と愛
・星新一
・コノ子ノ七ツノヲ祝イニ
タイトルがなかったのでそれっぽいタイトルをこちらでつけました
PR
トラックバック
トラックバックURL: