それは夏の匂いが徐々に近づきを見せた6月の頃でした。
( ^ω^)「うはwwwガオンうざすwww」
(,,゚Д゚)「面白いかホライゾン?」
( ^ω^)「うん、面白いお!なんたってドラクエⅣだもん!」
(,,゚Д゚)「そうか、そうか……喜んでくれたなら父さん嬉しいよ」
その日、お父さんは珍しく家に帰ってきてお土産にドラクエⅣを買ってきてくれました。
僕はとても喜びました。 でも、お父さんはどこか悲しそうに笑っていました。
( ^ω^)「お父さんどうしたんだお?」
(,,゚Д゚)「……あのな、ホライゾン?」
( ^ω^)「お?」
(,, Д )「おれ、ほんとはおまえの父ちゃんじゃねえんだぁ……」
( ^ω^)「え……?」
一瞬で頭の中が白くなりました。
お父さん、今何て? でも、声が出ません。
だから、ガオンと戦うBGMだけが嫌にうるさく響いていました。
(,,;Д;)「ごめんな!!」
お父さんは涙を流しながら部屋を出て行きました。
僕はそれをただ黙って見つめていました。声が出なかったからです。
「四つんばいになれば許してもらえるんですね?……ああん!!!」
隣の部屋でお母さんの声が聞こえました。でもお母さんは今、お父さんじゃない人と一緒でした。
雨が降ります。どうやら夏の訪れはまだのようです…… ~感動のラストはCMのあと!~
お題
・「四つんばいになれば許してもらえるんですね?」
・ガオン
・おれ、ほんとはおまえの父ちゃんじゃねえんだぁ
タイトルがなかったのでそれっぽいのをつけました
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