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2024/11/27 12:34 |
どっくんは『   んしゃ』なようです

    僕は、知っている。



    何もかも。



    ('A`)「…」


    それは──人が人でいるための理由。──人は人でしか生きていけない理由。──人に人へと本当に尽せない理由。


    ('A`)「…」


    だって僕は……ちゃんと知っていたから。


    「……人の〝 〟を」


    だって僕は──それしか知らないのだから。





    どっくんは『   んしゃ』なようです


    「貴方は何故、泣いているの?」



    僕の記憶の端にある、小さいが何故か残っていた彼女の言葉。


    ('A`)「 ぬからです」


    僕はそう答えた。

    素直に。

    「じゃあ、貴方は何故、 きてるの?」

    ('A`)「 ぬために生きてます」

    「それが貴方の必然?」

    ('A`)「当たり前です」

    「じゃあ、なんでいますぐにでも なないの?」

    ('A`)「…」

    僕は黙った。


    「貴方は のうなんて思っていない」

    ('A`)「…」

    「私にはわかる」

    ('A`)「…何故ですか」

    「必然だから」

    ('A`)「…」

    「貴方はどうせ、この世に決まった事などないと思っているんでしょう」

    ('A`)「…さぁ」

    「だからこそ貴方はさっき〝必然〟なんて言葉を使った。信じてないからこそね」

    ('A`)「…身勝手な意見ですね」

    「ふふ、そのまま貴方に返すわ」




    ───そこまでだった。そこまでしか彼女の言葉を思い出せない。

    ('A`)「…」

    だがそれでいいと僕は思う


    ('A`)「僕はいけない子です」

    いつの日か呟いた、なんら意味もない中身がカスカスの独り言。

    ('A`)「君のいけない所はなんですか」

    「俺は 人だ」


    すると闇が答えた。正確には、閉じられたタンスの中から声は響く。


    ('A`)「それは何故?」


    再度、僕は問う。


    「なんの意味はない、俺は俺を〝 〟と認めた。ただそれだけだ。どうでもいい」

    ('A`)「そうですか」

    確かに、どうでもいいことだ


    ('A`)「僕はいけない子なんです」



    僕は、また同じ言葉を繰り返す。



    「……」



    闇は答えない。どうやら続きを待っているらしかった。意外と優しい。



    ('A`)「君もわかるでしょう?僕はいけない子だって」

    「……」

    ('A`)「……」



    闇はやっぱり答えない。


    ──しばらくして、僕はやっとそのことに気がついた



    ('A`)「〝彼〟は言ったじゃないか…」



    闇の答えたその意味は、単純明解。というか一番、僕が知っているはずじゃないか……

    ('A`)「彼はとっくに んでいた」



    だから、闇は答えない。だからこそ───それは僕の〝独り言〟



    ('A`)「…ごめんね」

    なんとなく口からでまかせ


    ('A`)「…」


    僕は何故いきている?


    この世に必然などない。そういった人がいた。──少なからず、生きていた人はみなそう答えたはずだ。


    「物事に、決まりなどない。ただそれだけである」


    ('A`)「…わかりません」


    僕には、到底理解できやしないだろう。


    何故そんなにも自分を見捨てることができるのか。


    ('A`)「…」


    ──それだけが救いじゃないはずだから。


    『人は悲しみのなかでいきる』



    それは、何時の日か誰かが口にした一つの言葉

    ('A`)「…」


    だからこそ、この世の中では何処にでもありふれた陳腐な言い回し

    ('A`)「…」

    でも、気にすることはない。世の中の多くは、かけがえのない愛とその美しい保護で溢れかえっているのだから。


    ('A`)「…」


    ──少なからず僕の周りではそうだった。



    ('A`)「…」


    そうだったんだ──


    ('A`)「…」


    僕は何故 ている?


    この世に必然などない。そういった人がいた。──少なからず、 きていた人はみなそう答えたはずだ。


    「物事に、決まりなどない。ただそれだけである」


    ('A`)「…わかりません」


    僕には、到底理解できやしないだろう。


    何故そんなにも自分を見捨てることができるのか。


    ('A`)「…」


    ──それだけが救いじゃないはずだから。


    助けてください───誰かいますか───僕はここにいます──



    限られた空間。そして個人の数少ない自尊心。



    ('A`)「…」



    皆、この場所で、何時もどおりの平凡と愛と勇気、友情、喜び、安心を得たくて、彼らは求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め求め…



    ('A`)「 たくはない」


    僕は呟く


    ('A`)「僕は たくない。 きたい」


    ('A`)「助けてください」



    僕は立上がる。手の平から一つ、何かがこぼれ落ちた。



    ('A`)「僕はここにいます」


    カラン…と音をたて、地面に落ちたそれは──所々を血で錆びれたナイフ。



    ('A`)「助けてください」


    僕は声を出す。限られた空間。密閉された場所。少ない命の灯。


    ('A`)「僕は、ここにいます!」


    助けてください


    僕はここにいます


    誰か僕を救ってください


    僕はいけない子です


    人を しました


    いけない子です



    でも僕はまだ にたくありません


     たいのです

    ('A`)「たすけてください!!!!!」

    僕は叫んだ!


    ───すると、窓のようなところから絶えず漏れていた光が消えた



    ('A`)「……」



    だから僕の服───黒い血にまみれた服は、見えなくなった。


    ('A`)「……助けてください」




    暗闇は、僕を覆い包んだ。





    おわり


    お題
    ・窓から漏れていた光が消えた
    ・僕のいけないところ
    ・錆びたナイフ
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2008/06/07 00:00 | Comments(0) | TrackBack() | 総合短編

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