想いはどこまでも深く時を越えていく
例えそれが何百年経ったとしても……
<_プー゚)フその想いは色褪せることなくのようです
lw´‐ _‐ノv「今晩はー。今日は幽霊が出ると言われる屋敷をレポートしたいと思いまーす」
メモ1:今日は夏の特番で今話題の幽霊屋敷を取材する事になった。
リポーターは今話題のお天気キャスターのシューちゃんだ。
lw´‐ _‐ノv「う~ん、汚いですね。実に汚い」
メモ2:屋敷は相当汚れていた。
現地の人達に聞いてもこの幽霊屋敷の情報はあまり得られず
この屋敷がいつ建てられたかなんてわからないでいた。
しかし、この汚れ具合や装飾品などが相当年代を感じさせている。
lw´‐ _‐ノv「あ、ここは書斎でしょうか?
本が所狭しと置かれており、机には原稿用紙が山のように詰まれています。
ここの主人は小説家か何かなのでしょうか?
うわ、けしかす汚ね……」
メモ3:この家の主人の名前は大槻プー太郎……あだ名はプラズマンときてる。
聞いた事のない名前であるが昔の作家であるかもしれない。
取材が終わったら調べる必要がある。
(´・ω・`)「はい、カットー。
シューちゃんお疲れー。10分後に再開ね」
lw´‐ _‐ノv「こんな気味の悪い屋敷の中じゃ休めぬ。
どこか米の美味しい店はあらぬか?」
(´・ω・`)「う~ん、そうだね……
おい、AD!この辺で何かいい店はあるか?!」
('A`)「そうですね…… 確か近くにファミレスのエンジェルモートってあった気がします」
lw´‐ _‐ノv「ああ、あの制服のエロい店か。
まぁ、あすこでよかろう」
('A`)「じゃあ、皆さんで行きますか?」
(´・ω・`)「おい、お前は残れ。
次にどこ調べるとか、何か心霊的な仕掛けでもしとけ」
('A`)「……はい」
心の中のメモ1:このしょぼくれた顔をしているのがディレクターのショボンさん。
人をこき使ってうざいったらありゃしない。
いいなぁ、エンジェルモート……
ナベちゃんに会いたいなぁ。
('A`#)「……ったく、いっつも人をこき使いやがって。
この屋敷で祟られろっての」
('A`)「ん?」
('A`)「……なんだあれ?」
メモ4:客部屋で何か壷のようなものを見つける。
もしかしたら価値のある骨董品だろうか?
とりあえずそれを調べる事にする。
('A`)「ふ~ん、何か高そうないい壷だな」
('A`*)「こっそり持ち帰るか!」
('A`;)「よっこらせっくす……」
('A`;)「重いな、なかなか……」
「あー、こらこら」
('A`)「ん?」
「お前だよ、そこのお前」
('A`)「んだよ?」
<_プー゚)フ「や!」
( 'A`)
('A` )
('A`)
(;A;)「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
<_プー゚)フ「やめ、やめ……」
(;A;)「南無……
<_プー゚)フ「ぶち殺すぞ」
(;A;)「ひぃ……」
<_プー゚)フ「とりま落ち着け」
(;A;)「な、何で若者言葉なんすか……」
<_プー゚)フ「幽霊とて、時代の流れに乗らないとな」
<_プー゚)フ「ところでお前は何しにここに?」
('A`)「えーと、取材です。
いつ出来たかわからないこの幽霊屋敷の詳細を調べたいと思って来ました」
<_プー゚)フ「幽霊屋敷とは失礼じゃな」
('A`)「実際に幽霊出てるからいいじゃないですか。
ところであなたはここの主人の大槻プー太郎さんですか?」
<_プー゚)フ「うむ。その通りじゃ」
('A`)「じゃあ、詳しく話を聞かせてください」
<_プー゚)フ「その前にその壷を壊さないようにそーっと床に置くのじゃ。
中にはわしが命を賭して封印した悪霊が入っているのじゃぞ」
Σ('A`)「あ、悪霊?!」
がちゃーん
( 'A`)
('A` )
<_プー゚)フ「おい、ごらっ」
('A`)「ですよねー」
心の中のメモ2:割れた壷から何かスライムのような固形の液体が出てきた。
それは黒くヘドロのように濁っていた。
これって、やっぱまずいよな……
<_プー゚)フ「おい、逃げるぞ!!やつがくる」
('A`;)「や、やつってなんですか~……」
<_プー゚)フ「つべこべ言わず走れ!!」
心の中のメモ3:スライムはうねうねとひとりでに動き出し
形を成してきた
ドラクエだったら雑魚なのに悔しいッ!
m(■ ■)m「ま゛って……」
('A`)「はぁ、はぁ……
って、この屋敷ってこんな広かったでしたっけ?!」
<_プー゚)フ「あちゃー、こりゃあ霊界にでも閉じ込められたんじゃな。テヘッ」
('A`)「ぬあああにいいいぃぃ!?」
心の中のメモ4:まぁ、よくあるパターンだね。
でも、屋敷の主人なんだから何とかしろと言いたい。
('A`)「……で、あれは何なんですか?」
心の中のメモ5:今はトイレの個室に隠れている。
なぜ、こんなお決まりなとこに隠れているのだろう……
しかも男二人で。
<_プー゚)フ「あれは、わしのファンの子でな。
最初のうちは恋文程度で済んだのじゃが、だんだんエスカレートしてきて
最終的にあの壷だよ」
('A`)「あの壷って何なんです?」
<_プー゚)フ「あの壷の中には血が入っていたのじゃ。
いや、血だけではなく髪の毛に人間の爪。
人間の小指まで入っておった」
('A`)「え……」
('A`)「それって……」
<_プー゚)フ「恐らく自分のものじゃな」
きーっ……
心の中のメモ6:大槻さんが話を終えると同時にトイレのドアを誰かが開ける。
まさか、さっきのスライム?!
「ねー、プー様……どこなの?」
ひた
ひた
ひた
('A`;)(ひっ……!?)
心の中のメモ7:ドアの隙間から覗く。
そこにいたのはスライムではなく20代くらいの少女だった。
しかし、顔面蒼白で生気がなく生きているとは思えないほど痩せ細っていた。
恐らくあれは幽霊なのだろう……
どこかしら殺気に満ちている雰囲気が出ている。
川д川「えへへへ~ここかな~?」
きぃ~
川д川「ここじゃないわね……」
ひた
ひた
川д川「ここだ!!」
ばんっ
心の中のメモ8:個室のドアを順々に開けてきた。
次の次は、俺達のいる個室だ。
まずい……
ばんっ
川д川「ここでもない…… どこにいるのよ、プー様ぁ……」
ひた
ひた
ひた
('A`)(まずい……どうする……)
ひた
ひた
ひた
('A`)(え?)
心の中のメモ9:足音は俺のいる個室から遠ざかっていった。
しかし未だに心臓がばくばくとなる。
とりあえず大槻さんと相談するか。
('A`)「なぁ、大槻さ……」
<_プー゚)フ「馬鹿者!!」
川∀川「みぃ~つけた」
(゚A゚)「ぎゃああああああ!!!!!!!!!」
心の中のメモ10:大槻さんに話しかけようと顔を見上げた瞬間―――
あの少女が上から覗いていた。
顔は髪で隠れていたが口元はニヤッと気味の悪い笑顔を浮かべていた。
俺は腰が抜けて立つことが出来なかった。
<_プー゚)フ「くっ、こうなったらいた仕方ない!!」
<_プー゚)フ「プー太郎、進化ー!!」
ぴかーん!!
心の中のメモ11:大槻さんは何か恥ずかしい台詞を吐いた後に全身を光らせた。
ΛΛ
Σ_プー゚)「プラズマン参上!!」
(*'A`*)(か、可愛いwww)川д*川
ΛΛ
Σ_プー゚)「なぜ、わしを付け狙うかわからんが客人に手出しするなら許さんぞ!」
川д川「あはははは!!! そこにいるやつなんて興味ないね!
私がほしいのはあなた!!」
('A`;)「興味ないとか言われるとちょっと悲しいです」
川д川「ねぇ、どうしてあなたは私の事を見てくれないの?
こんなに愛してるのに…… ねぇ、どうして?」
心の中のメモ12:化け物女はプラズマンに殺意を向けていた。
それもドス黒い何百年分の殺意を
川д川「あ~あ、もう飽きちゃった。
死ねよ。
あ、もう死んでるんだっけー??
じゃあ、きえろ♪」
ΛΛ
Σ_プー゚)「させぬ! 『プラズマンパーンチ』」
川д川「いや、痛くも痒くもないから。
じゃあ、今度は私からだね」
川д川つ:.、:;:::.,;;,:;, 『へドラ』
:;:::.,
ΛΛ:;:::., ぴちゃー
Σ_プー゚):;:::.,
ΛΛ
Σ_プー゚)「くっ…… なんだこれは?!」
川д川「ただのヘドロよー でも、だんだん腐っちゃうのよー
魂だって例外じゃないの きゃー大変!」
心の中のメモ13:黒いヘドロのようなものを浴びたプラズマン。
しかし、その様子に微動だにしなかった!
ΛΛ
Σ_プー゚)「わしはまだ変身を二回残しておる…」
ΛΛ
Σ_プー゚)「そこの君!名前を何と言った?」
('A`)「へ?! お、俺はドクオですけど」
ΛΛ
Σ_プー゚)「ドクオ君、力を貸してくれ!
君の力が必要なのじゃ」
('A`)「お、俺なんかに何が出来るんですか?」
ΛΛ
Σ_プー゚)「自分に何が出来るか?じゃなくさ。それを出来るには?じゃないかな」
('A`)「お題の文をなんとか言おうとしたことはワカッテマス」
ΛΛ
Σ_プー゚)「と、とにかく心の中を空にしろ。そして、私と合体するのじゃ!」
('A`)「こ、こんなおっさんと合体したくないっす!」
ΛΛ
Σ_プー゚)「戯け! つべこべ言っておる場合か!?」
川∀川 二ター
('A`)(し、仕方ない…… でも、心を無にするなんてどうやって?)
('A`)(そ、そうだ!)
心の中のメモ14:俺の特技を紹介しよう!
俺は少しの妄想だけで賢者になる事ができる。
俺のまたの名を神速の早漏どっくんなのだ!!
(*'A`*)(ナベちゃん、そんな大胆な……アーッ)
('A`)(……ふぅ)
('A`)「さぁ、来いプラズマン!!」
ΛΛ
Σ_プー゚)「合体!!」('A`)
川д川「何だとぅ!?」
/⌒ヽ
/´_ゝ`)「どっくまん参上!! さぁ、お遊びの時間は終わりだ“貞子”!!」
| J J
∠__ノ
川д川「え?」
/⌒ヽ
/´_ゝ`)
| J つ 。O○○◎●●と゚つ 『ハイパープラズマアタック!!!!』
∠__ノ
。O○○◎●●と゚つ Σ川д川
川д川「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!」
心の中のメモ15:化け物女はどっくまんの攻撃をまともに喰らってしまった。
そして、化け物女の身体は徐々に消えていく……
川д川「あの、プー様……」
<_プー゚)フ「どうした貞子?」
川д*川「私の名前覚えてて下さったのですね」
<_プー゚)フ「当たり前だろ。ファンの子の名前は一人残らず覚えているさ」
心の中のメモ16:貞子の体はとうとう見えなくなるくらいまで消えていった。
だが、消えいく最後の最後に
可愛らしい笑顔で笑ったんだ―――
从 ゚ー从「ありがとう、大好きです」
<_プー゚)フ「さーて、わしらももうお別れじゃな」
('A`)「ま、待ってください! あなたは一体何の本を書いていたんですか?!」
<_プー゚)フ「それは、秘密じゃよ。この屋敷にもないし世間でも置いてあるかわからん」
<_プー゚)フ「まぁ、タイトルだけでも教えてあげよう」
<_プー゚)フ「―――――」
メモ5:その後俺の意識は消える。
目を覚ました先は、近所の病院だった。
何でも俺は1週間も昏睡状態だったらしい。
番組はというと、俺の所為で放映を禁止になったらしい。
ショボンが名前の通りしょぼーんとしてたとさ。
そして俺は古本屋である本を見つける―――、
('A`)「あったあった。やっと見つけたよ」
('、`*川「おんやー、随分と懐かしい本だねぇ」
('A`)「お婆ちゃん、知ってるんですか?」
('、`*川「あったり前よー!わしらのアイドルじゃった人の本だよ」
('A`)「へえ……」
('、`*川「確かあの人が亡くなちゃって、その後を追うようにファンの子が死んじゃったのよね」
('A`)「え……?」
('、`*川「体が弱い方だったって話よ……」
メモ6:あの少女は大槻さんの後を追って自殺をしたらしい。
あの壷はずっとそばにいたいという少女の想いだったのだろうか?
('A`)「きっとそのファンの子は愛し方を間違えてしまったのですね」
('、`*川「そうかもしれないねぇ……
何にせよ、当時は大ニュースだったさ」
('A`)「でも、大槻さん幸せですね」
('、`*川「どうしてじゃ?」
('A`)「この本のタイトルのように愛されていたのですから。
ちょっと怖いけど……」
('、`*川「そうかもしれんのぅ…… でも、死んだら何の意味もない」
('A`)「………」
メモ7:古本屋のお婆さんは悲しそうな瞳で本を見つめていた。
彼女もまた大槻さんに憧れていたのだろうか?
だとしたら大槻さんを俺は羨ましいと思った。
色褪せなく続くその想いは、未だ大槻さんに向けられているのだから。
そう、この本のタイトルのように………
――その想いは色褪せることなく――
お題
・けしかす
・「出来るか?じゃなくさ。出来るには?じゃないかな」
・<_プー゚)フ私はまだ変身を二回残しておる…
PR
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